【あさひ創立20周年記念誌より】

昭和56年(1981年)11月の記事より。
当時の様子が想像できます。

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「住居と自立」 島充弘

作業所では現在6名の障害者が鶏と豚の飼育、しいたけ栽培、テープレコーダーの部品組み立て作業に取り組んでいます。毎日目の回る忙しさが続いていますが、彼らは愚痴ひとつこぼさず、元気いっぱい作業に励んでいます。
 作業所の特徴を敢えてあげれば、次の二つに要約できるでしょう。
まず第一に、あさひ福祉作業は制度上無認可の施設。従って、公的援助は一切なく、卵やシイタケの売り上げで職員も、障害者も共に生活する私的運営施設です。6名の仲間はそれぞれの分野での立派な戦力です。作業の結果が給料に影響するので、いきおい彼らも一生懸命になさざる得ないのでしょう。
第二に、私生活部分でのプライバシーの確保を最大限に尊重し、原則的に一人一部屋の住居がある事です。作業所は施設ではなく、君たちの職場なのだという雰囲気づくりを続けてきたわけですが、最近この意識が定着してきたようです。
 作業所で働く6名の障害者のために、世帯用住宅1棟、単身者用住宅4棟があります。家畜の管理の必要から、住宅は作業所敷地内にあり、鶏や豚の鳴き声とともに目を覚まし、シイタケの香りの中で生活しているわけです。世帯用住宅には、昨秋結婚したO君とMさん夫婦が居住しています。結婚当初は財布が一つになることが理解できず、これが原因でトラブルが絶えませんでしたが、最近は楽しく新婚生活を過ごしているようです。居室は台所兼食堂の4畳間と居室兼寝室の8畳間です。朝晩の食事は二人だけでとり、家庭の雰囲気が漂っています。なお、風呂及びトイレは単身者と共用です。
 夕食後のひと時、仲間達がO君夫婦の家に集まり、Mさんの用意したお茶菓子を食べながら雑談に花をさかせます。私達夫婦は彼らにとってけむたい存在ですが、仲間同志の語らいには遠慮も気がねもいりません。
 単身者は、トンガリ屋根の一戸6畳間に居住。食事は三食とも代表者夫婦と一緒ですが、日曜日には自炊生活をしています。月末になると財布の中身も乏しくなり、インスタントラーメンで間に合わせることが多いようですが、それでも結構楽し気に調理台に向かっています。
 U君は34才、分裂病を合併、18才で発病し、10年間精神科の病院で入院生活を送った後、作業所に就職し2年が終わろうとしています。就職当初は、トイレの始末や洗面等の基本的な生活習慣が未確立で、作業以前の段階でしたが、今ではニワトリ千羽の給餌を引き受けるまでに成長しました。

 左上のバラック小屋はしいたけ発生舎。後方の畑は現在の町営グラウンド。

 現金収入をと始めた室内作業。

 現在もあるトンガリ屋根のプレハブ宿舎。93年に寄宿舎が完成するまでは、この6畳一間のプレハブ住まいが彼らにとっての「城」でした。

-あさひ20年記念誌より―

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